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「えーと……茜……さんと妖……さんですね?」
「はい、ご主人様♪」
俺はテーブルに頭を打ちつけた。
「ご主人!?いかがなされたか!?」
いやいいんです、二人とも。
急に力が抜けただけです。
「うにゃー!!まだ私達の紹介してないにゃー!!」
え!?猫が喋ってる!?
「あら……ごめんなさいね、鈴ちゃん」
「にゅー……気を取り直して……。……おほん、えー本日は私を花嫁として迎えてくれる事を……」
「待て待て待て待てええええぇぇ!!!!」
「ちょっと鈴ちゃん!!それは私の台詞よ!!」
「むー!!それは僕の台詞ですよー!!」
「違うってばあああぁぁ!!」
あぁ……何というボケボケ……ついツッコミを入れちゃったじゃないか。
「冗談にゃ、私は春木鈴美(はるき すずみ)にゃ。鈴と呼んでくれたらとても嬉しいにゃ!」
おいおい……メイド、くのいち、次は猫か……何という属性ゾーン。
しかも猫耳生えてるし!!
……違う、ヘアバンドか。お洒落の一つか?
それとも猫になりきっているのか?茶髪だ。
……って身長ちっちゃ!!胸もペタペタだ!!
……つるぺた好きな俺にどうしろと?
「何か失礼な事を考えたにゃ……?」
「つ、次は私の番ね……え、えーとそのわわ私は……」
「ちょっと桜ちゃん、リラックスリラックス」
「桜、一体何故それほどまでに緊張しているでござるか?」
「だ、だって……その……うぅ……」
「この緊張しきってるのは波沢桜(なみざわ さくら)というのですよ、桜と呼んであげてください」
「あ……今から私が言おうとしたのに……」
「駄目なのですよ、文字制限があるのです」
サラッとメタ発言したなこの子。
えーとこの桜……さんは……普通の女子高生みたいだ……ってツインテールか!!
しかも極度の照れ屋……ツンデレは……分からん!!
そしてこれまた派手な髪の色で、青色かよ?どうやって染めているんだ?
胸は……標準だな。
……何言ってんだ俺は。
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