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「最後は僕ですね。僕は小石原綾香(こいしはら あやか)というのです。綾と呼んでほしいのです~」
ラストは僕っ娘かい……何という属性&属性。
震えるぞ、俺の心が。
……はいはい、だが断る……ね。
それにしてもこの綾……さん、何というロリ体型。
ってかこれ小学生じゃ……しかもゴスロリ。
……待て待て待て、俺死ぬぞ?
いろんな意味で俺がくたばるぞ、本当に。
「えーこれで私達の紹介は終了とさせていただきます、ご主人様」
ご、ご主人様……。
「あ、は……はい……えーと……」
「みゅー……私はご主人様の名前が知りたいのにゃ!!」
「ふむ、拙者もご主人の事を知りたいでござる」
あ……そうか、俺……自己紹介していないや。
「じ……じゃあ……次は俺が……こほん。えー俺は羽衣浩二です、今日この町……寝子猫町に越してきたばかりの新参です……で、本日……」
「私を嫁に迎える準備を済ましてきたのかにゃ?」
「はい……って違うわ!!」
「おお!!キレのいいツッコミにゃ」
……全く……。
「えー……本日ここにゃんにゃん荘に入居する事になっているのですが……」
「はい、ご連絡は受けていますよご主人様♪」
ああ……何か……いい……。
「それなんですけど……あの……家賃は……?」
一番の問題は家賃だ。
チラシには「ご主人様次第」って書いてあるからいくらかは分からないんだ。
この家……ってか部屋か?7万でも安いと思うが……。
「家賃でござるか?心配ご無用!!ご主人なら無料でござるよ!!」
「え?」
何?今……妖さん何て言った?
「そ、そうだね……無料で……いいよね?綾」
「むー……言われる必要はないのです……当然ですよ~」
「その通りだにゃ!!チラシにも書いてあるはずにゃ!!」
「はい、ご主人様次第……と♪」
……何というフリーダム、むしろカオスか?
いや、俺がカオスか。
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