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「それではご主人様もお疲れでしょう、私達は失礼いたします」
「え?い、いや別に……」
茜さんが言うと5人衆はあっという間に居なくなった。
……何なんだ一体……。
茜さん、妖さん、鈴さん、桜さん、綾さん……この人達が5人衆か……。
茜さんはメイド、妖さんはくのいち、鈴さんは猫娘、桜さんは普通女子高生、綾さんは僕っ娘ロリか……。
物凄い属性の集まりだな、にゃんにゃん荘ならぬ萌え萌え荘にしたらいいんじゃないか?
そんな事を考えてる俺はもはや手遅れ、誰か警察呼んでください。
「……しかし……いい家だな……」
下手したらそこら辺の一軒家より造りがいいぞ……この家は……。
あの親父もたまにはいい仕事をするってことか……馬鹿だけど。
ちなみに俺も馬鹿だぜ!
「……それにしても……喉乾いた……」
そういえばさっきから何も飲んでないしな、あの5人衆にツッコミを入れたせいか喉がカラカラだ。
「えーと……お茶はどこだ?」
俺は荷物を引っ掻き回す。
確かお茶を持ってきたはずだが……。
「ご主人、お茶でござる」
「へ?あ、こりゃどうも……って何いいいぃぃ!!?」
ちょっと待て!!妖さん今どこから来た!?
襖が開いた気配もしなかったぞ!?
「ど、どうしたでござるか?」
「妖さん、今どこから来たんですか?」
「そこの壁からでござるよ♪」
なるほど、納得。
アンタ壁ぬけの能力持っているのか。
海に落ちたら泳げないんだな。
「ほら、この壁はくるくる回る様になっているでござる」
「忍者屋敷!?」
いや忍者屋敷ではないか……。
「さ、ご主人。熱いうちに召し上がるでござる」
「え?あ、お茶……では頂きます……」
いかにも入れ立てというお茶だ、旨そうだ。
一口すする……ん!?
こ、これは旨い!!誰か新聞記者を呼んでこい!!
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