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「誰か、助けてくれー!」
レイストン魔法学校の中庭で、ウォルトは叫んだ。
なぜ助けて、なのか。
一言でいうならば、道に迷ったからだ。
今の時間は授業中だが、ウォルトはもう今日の授業はないので特に問題はない。
いや、正確にいえばある。
このまま寮に帰れなければ、夕飯に間に合わない。
それどころか、このまま野垂れ死ぬこともあり得る。
だからこその『助けてくれ』。
助けは現われない。
当然といえば当然。
ウォルトは途方に暮れた。
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