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僕たちは今町の近くにある裏山に来ている
母さんに危ないから行っちゃ駄目って言われてるのに好奇心旺盛な妹は僕の言うことを聞いてくれない
でも僕は兄さんなんだからそんな危ない所に行く妹をほってはおけなかった
それに僕も気になってたんだ
裏山には一年中花が咲く場所があると大人たちが話していた
その花を摘んで兄さんの周りに色んな花を飾るんだ
「ヒューバート早く早くー!」
「ソフィそんなに大声出したら魔物に気付かれるってば!」
ヒューバートと呼ばれた青い髪をした少年とソフィという名ライトパープルの髪を二つに結った少女は人気のない裏山の小道を歩いていた
いつ魔物が出てもおかしくない状態なのにソフィは気にせずどんどん奥へと進んでいきヒューバートは慌ててその後を追いかける
「何かいい匂いがするね、お花畑近いのかも!」
「待ってよソフィ!一人で行かないでよ!」
ソフィはヒューバートの制止も聞かず一気に坂を上り開けた所に出るとそこには地面いっぱいに広がる花畑があった
「うわぁ…すごい!ヒューバート花畑本当にあったよ!」
美しい花畑にソフィの目はキラキラと輝き少し遅れてヒューバートも花畑にたどり着いた
「わぁっ…想像してたのよりずっとすごいや!」
色とりどりに咲く花にヒューバートも感心して花畑の中に入って行くと何かに躓きそのまま花の上に倒れ込んだ。
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