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「で…?何故幸せなんだ?」
「え?だって…ここにいるじゃん…神聖ローマ…」
イタリアは、俺のことを指差した。
「なっ…!?」
「へへへ♪じょーだん!!!」
「はぁ…まったく…」
一瞬…びっくりしてしまった。
なんで…俺が…?
と思ってしまったからだ。
「ねぇねぇドイツ―!!」
「ん?なんだ?イタリア」
「次はドイツの過去聞かせてよ―!!!」
「なっ!?俺の過去…だと…?」
「うん♪ドイツの過去♪」
イタリアは、笑いながら俺にそう言って来た。
「その…だなぁ…」
「うん…」
「すまない…俺には…過去の記憶がないんだ…。」
そう…本当のことを、俺はイタリアに言った。
すると、イタリアは残念そうな顔をしながら、
「え―…なぁんだぁ…」
と言った。
ふと…一瞬…
ほんの一瞬だけ…
イタリアが悲しげな顔をしたように見えた。
「イタリア…?」
「え?な、何?ドイツ?」
イタリアは、慌ててそうかえした。
「何故…泣いている?」
「え―…?」
イタリアは、目に涙をためていた。
そして…
ポロリ………
涙が落ちた。
「うっ…うぅっ…」
「………。イタリア…。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!ドイツ~~~~!!!!!」
「………。」
イタリアは、それからずっと泣いていた。
気がすむまでないたら、お腹すいた~!と、俺にパスタを要求してきた。
まぁ…いいだろう…とおもい、今夜はパスタにすることにした。
イタリアは、パースター!!!と、嬉しそうにテーブルに置いてあるパスタを食べた。
こんなヘラヘラしたやつが、本当にさきほどまで泣いていたやつなのだろうか?と、つい、疑ってしまうような態度だ。
だが…そこがまた切ない…とも言えるだろうか…
そんな事を考えていると、イタリアは、今日ドイツの家に泊まっていい?と言って来た。
その問いに、俺はまぁ…いいだろう…。と返した。するとイタリアは、やったぁ~♪と、はしゃぎだした。そんなイタリアをしかりつけ、俺はこれが幸せ…というものなのだろうか…?と、一人で考えていた。
すると、イタリアが…
「えへへ…やっぱり…俺…幸せだ♪」
と…いった………。
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