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「うっ……うぅ……」
少し気絶してたのか……後頭部が滅茶苦茶いてぇ……
「ヒィィ!」
「助けぶべぁ!」
……? すっげー悲鳴が聞こえる……
「ヒャーハハハハハハハハハハ!」
「悪魔だぁ! 悪魔が来ウゲフッ!」
「ハー……! ヒヒッ! ヒャハー!!」
「なんなんだこいつはー!?」
「うわぁぁ! 助けて、ギャァァ!」
まさか兄貴が……ダメだ、起き上がれねぇ……首動かすだけで精一杯……
体の動く部分をなんとか動かして悲鳴が聞こえる方を見た。
「ヒヒッ! ヒャーハハッ!」
「た、助けぐえっ! 許し……! ぶほっ!」
そこには不良にマウントしてタコ殴りにしている兄貴がいた。
そうだ……あの顔だよ、俺が昔見た兄貴は……
顔は悪魔みたいにニヤけて、誰彼構わずボコボコ……気が済むまで殴り続ける……だから悪魔なんて呼ばれた……
ヤベェ……思い出したらチビっちまいそうだ……
もう少し……気絶しとこう……
ガックン……
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