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「バケモンだー!」
「こんなの倒せるわけねぇ!」
「助けてくれー!」
これほど数に差があると言うのに、こちらが優勢とは……今の洋司さんは恐ろしいとしかいいようがありませんね。
情けとは言いませんが、ここは少しでも有利にするために……
「戦う意思のない者は去りなさい! 見ての通り手加減など一切しません! 無事に帰りたければここから去るんです!」
「ヒヒッ! ヒャハハ!」
「ヒイッ!? もう嫌だ!」
「これじゃボコられ損だー!」
ドダダダダダ!
次から次へと体育館から出ていきますね、懸命な判断です。正直、あれを抑えられる自信がありません。
「おい、待てコラ! テメェらの頭は誰だ!」
「知るかよ! あんたなんかよりあっちの悪魔の方が百倍こえぇ!」
「力だけで人が付いてくるなんて大間違いなんだよ! だいたいあんたは……!」
「ヒャーハハハハハハ!」
「うわぁぁ!? とにかく俺は降りるぜ! もうテメェの下につくなんてまっぴらだ!」
ダダダダダダ!
「クッソー……」
気付けば周りにいた不良達は最初の半分以下になってますね。
力だけで人を従わせようとした考えが甘かったのです。
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