主の帰還

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「そんな事まで考えてんですか。」 「ふと思い付いただけよー。」 「ふと思い付いただけですか……」 「そうそう、思い付きよ思い付きー。」 「そっすか……」 ホントになにを考えてるんだ……この人は…… 「さーて、そろそろ出ようかしら。」 「………」 「……? なぁに、その腑に落ちないような顔ー。」 「いーえwww別にwww」 「そう、それじゃお先にー。」 葵さんが立ち上がっ…… 「ちょwww葵さんwwwタオルがあるとはいえwwwいきなり立ち上がったらwww」 「んー? 大丈夫よー、見られたくらいじゃ死んだりしないもの。」 いや、こっちが出血多量で昇天してしまいます、本当にごちそうさまです。 ガー 「お母さん! いつまで入っ……て……」 風呂のドアが開いて椿ちゃんが顔を覗かせた。 タオル一枚で俺の前に立つ葵さん 鼻血を流す俺 その娘にして俺の彼女 昼ドラ級の非常にまずいシチュエーション。 「よ……洋司さんの…… バカァアァァァァァァァァァ!!」 「ま、待って! とりあえず落ち着こう! 話し合おうじゃないかベンジャミン!」 「洋くんも落ち着いた方がいいわよー。」  
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