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「理解してくれないか?」
「……理解はできても、納得できません……!」
「それはそうだろう……しかし椿を大事に思っているなら堪えてほしい。」
「お父さん……!」
「聞き分けなさい、これはお前の安全も考えた上での決断だ。」
「……!」
「………」
「……急な話ですまないな、整理するのに時間がかかるだろうが出発は明日の正午だ。私は部屋で休む。」
そう言って旦那様は立ち上がって食堂から出ていった。
椿ちゃんのために身を引けって事か……どうしろってんだよ……
クイッ
「……?」
隣に座っている椿ちゃんが袖を引っ張ってきた。
「洋司さん……私どうしたら……」
「………」
そんなの俺だってわかんねぇよ……
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