旅立ちの時

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キィィーン…… 旦那様が乗り込んで間もなく、飛行機のエンジンが回り始めた。 「洋司さん……」 「ん?」 「本当にありがとうございました……」 「なんのなんの、椿ちゃんのためだからね。」 キィィーン! ゴォー! 飛行機が飛び立った、こんな目の前で飛行機が飛んでくなんてなかなかないぞ。 「いつまでも一緒にいてくださいね、洋司さん……」 「ん? なんか言った?」 飛行機の音で聞こえなかった。 「いいえ、なんでもありません♪ 帰りましょう洋司さん。」 「そうだね、帰ろっかwww」 ウゥー……ウゥー…… サイレンの音が近付いてくる、これはちょっとヤバいかも。 「洋司さん……まさか……?」 「そのまさかだったり……?」 「……どうしましょう。」 「どうしようね~……」 この後、空港の偉い人に呼ばれてこっぴどく説教されました。  
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