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掲示板を
2人でチェックして回る。
「…うには、いくつ?」
突然の質問。
マリ姉が俺の顔を覗き込んだ。
「………ひとつだ…。」
……そう。
僕らはそれぞれ1人の人間。
僕と同じ人はいない。
決して替わりなんかいない。
僕らはそれぞれ1人の人間。
だから、僕は胸を張る。
君も一緒に胸を張る。
堂々と生きていこう。
「…ホントはいくつ?」
「……25だ…。」
俺は少々のサバを読んで答えた。
「じゃぁ、
私の方がお姉さんだ🎵」
………。
………なにッ⁉
「マジかよ⁉
一体、何歳なんだ⁉」
俺の問いに、
マリ姉はニッコリ微笑む。
「教えてあげない。」
ペロリと舌を出す魅力的な少女。
…いや、女性。
………まぁ、いい。
俺は、女性に魅了されるのを
拒む様に掲示板に向き直った。
……ん?
………『ハミ通ソード』?
「あぁ、それ。
今キャンペーン中なのよ。」
マリ姉の話によると。
『週刊ハミ通』なる書物の
どこかに書いてある
『キーワード』を、
情報交換所の役員に告げると、
『ハミ通ソード』という武器が
貰えるらしい。
しかし、『週刊ハミ通』は
『CP』にすると
防具が4~5つ買える程
高額なのだとか。
「マリ姉は買ってないのか?」
「…ッ⁉」
…顔を赤くするマリ姉……。
「オンナのコは、
そ~ゆ~の買いません。」
上目遣いで俺を見る。
「えっちな本なんでしょ?
『ハミ通』。」
………。
いや、俺は知らんが……。
…そうか💡
『ハミだし通信』か。
いかがわしさ満点だ。
確かに、女性が高い金を出して
買う書物ではないな。
『キーワード』か……。
それさえ分かれば…。
…欲しいな……。
『ハミだしソード』。
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