初体験

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たびたびユイチャンに誘われたが私には全く興味も持てなかったし その時はプライドやら断ってる事によって 自分は意志が強くシッカリしていると自分自身に酔っていた。 始めは皆がトビだすと 様子がおかしくなってるのが怖い時もあった。 ロレツが回ってなかったり やたらと、喋り方がゆっくりだったり 急に一点を見て止まったり 毎日見てて慣れてくると そんな皆がおかしく思えてきて 次第に楽しそうと 思い出してきた。 そして遂に 「私にもやらせて!」 始めてしまった。 生まれて初めての シンナーは凄くドキドキで 匂いもキツク 思いっきり吸い込む事が 出来なくて、 皆に笑われながら 教えてもらい はじめらへんはのどが痛かったが 次第に薄れてきて フワフワしてきた。 ふと携帯を見てみると さっき見た時間から2時間ぐらい過ぎていた。 勘違いかと思っていたが 何回も同じ現象が起きた。 意識が飛んでいたのだと 気付いた時には 楽しくておかしくて 仕方無かった。 今思えば何時間も自分の言動が分からないなんて もの凄く恐いし気持ち悪い。 もちろんこの頃から 地元が遠かったのと シンナーの楽しさで 家にも学校にも一切帰らず もちろん地元にさえ戻らなかったし 地元の子にも自分がシンチューだなんて とても言えなかった。 そこは絶対言っては駄目だと思っていたし 隠し通していた。
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