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間に合った。
いつもの事だがギリギリセーフ。
こんな暑いのに学校とか…みんなよくやるね。
とか言いながら、密かに続ける皆勤賞。
親はおろか、先生でさえも言う。
それがお前の強みだろ。
せめてそれくらいは頑張りなさい。
何だか遠回しに戦力外を通達されてる気分だが、逆に言えば、勉強面などは当てにされていない分気楽なものだ。
だからまあ…これくらいはね?
そんな訳で、教室入ればミッション完了。
あとはのほほーん。
校門を突破、敷地内へと突入する。
そこでふと気が付いた。
さっきの男、何か見た事ある格好だと思ったら…うちの学校の制服じゃん。
いや、他の登校する男子生徒を見て思い出したんだけどね。
そりゃ男子の夏服なんてどこも似たようなモンで、パッと見よく分かりゃしないよ。
それに日頃からいちいちチェックなんかする訳が無い。
普通気付かんよ。
ただ、何故かうちの男子の夏服ってタンクトップなんだよね。しかも緑の。
何でも校長先生の趣味らしいんだけど、それ以上はあまり詮索はしたくない。
そんな割と特徴のある制服だから、すぐ気付けよって話なんだけど…まあ仕方ない。
でも、あんな外国人うちの学校にいたっけ。
もっとも、全校生徒を把握してる人間なんて、それこそいないだろうけど。
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