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段々と彼女に近付く。
間近で見ると更に美しい。
長い睫毛
くっきりした二重
色素の薄い瞳
形の整った唇
ありえねー…
超美人。
すれ違いざま、彼女と目が合った。
じっ、と見つめられると吸い込まれそうな瞳。
恭平は鼓動が高鳴って、すぐに目を逸らした。
まだドキドキしてる。
振り返ると、美女はまだ桜の下に立っていた。
…彼氏待ちかな?
恭平以外にも、すれ違う人が振り返り彼女を見ていた。
あー、でも入学早々いいもん見たな。
同じ大学ならまた会えっかもな。
そんなささやかな願いは、このあと思わぬ形で叶えられる事となる。
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