1721人が本棚に入れています
本棚に追加
授業が終わると、恭平は即座に口を開いた。
「教科書ありがとな。俺、高倉 恭平っつーんだけど…」
「オレは御堂灰二。あんまり必死に見つめとったからどうしたんかと思ったわ」
“オレ”…
やっぱりこいつは男なんだ。
ショックよりも驚きが大きかった。
同じ男性でありながら、こんなにも美しい人間がいるのかと。
「ほなまたな」
そう言うと灰二は席を後にした。
_
最初のコメントを投稿しよう!