出会い

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授業が終わると、恭平は即座に口を開いた。 「教科書ありがとな。俺、高倉 恭平っつーんだけど…」 「オレは御堂灰二。あんまり必死に見つめとったからどうしたんかと思ったわ」 “オレ”… やっぱりこいつは男なんだ。 ショックよりも驚きが大きかった。 同じ男性でありながら、こんなにも美しい人間がいるのかと。 「ほなまたな」 そう言うと灰二は席を後にした。 _
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