僕の歌 君の声

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僕の歌 君の声

僕の歌が空に押し潰されてく。 人混みに呑まれてく。 そして聞こえなくなるんだ。 誰にも届かなく…。 悲しくて歌うの辞めた。 ずっと 憧れるだけじゃダメだって きっとこれはヤメロっていう 世界からの訴え。 そんな中 耳に届いた君の優しい声。 温かくなるようなメロディーもないその場の想い歌。 僕にはメロディーもあって あてられたライトもあった。 でも君は 何もないのに歌ってる。 諦めるどころか楽しそうに笑う。 僕にあって、なかった 君になくて、あった。 気づく事さえ出来なかった こんな君の歌で初めて気づく。 夢見てたのはなんだっけ…? ねぇ 遠くから歌う君の声を もっと近くに… きっと 忘れないように…。 君の声を歌おう。 僕が思う僕の歌。 否定なんかさせやしない。 認められることは 楽しさの後について来るだけで ただそれだけでいいんだ…。
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