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父からその3センチくらいの何かの話を聞いてからというもの、家族みんなが3センチくらいの隙間に何かを感じながら生活していた。しかし3センチくらいの何かがなんなのかは未だに謎だった。しかしそんな3センチくらいの何かがまた現れた。父がまた夜中に帰宅した時だった。3センチくらいの何かが寝室の角にゆらゆら揺れている。それは高さ1メートル50センチほど。細さは3センチ。真っ赤な唇が印象的だったという。そう3センチの何かは3センチの女だったのだ。父は酔っていたせいか話しかけてしまったという。その瞬間3センチの女は父に近づき目の前で消えたという。父が気付いたのは朝だった。
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