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ある日、メイと呼ばれる少女は赤く染まった剣を片手に不思議の国へとやって来ました。
森の中を歩いていると一匹のチェシャ猫と出会いました。
「まぁ、猫さんこんにちは。」
「やぁ、お嬢さん。
そんな物を持って・・・いったい何処へ行くんだ?」
メイは一瞬剣を見てニヤリと笑いました。
「何処へ・・・?
フフッ・・・、何処へも行かないわ・・・だって・・・」
そう言うとスッとチェシャ猫に近寄りました。
「切れる物は目の前にあるもの・・・。」
また、嫌な笑みを浮かべてメイはチェシャ猫の右腕に刃先を向け切り付けました。
「みぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
チェシャ猫は右腕を押さえ痛みでバランスを失い後ろへと尻餅をつきました。
「何を・・・す「死にたくなかったら逃げなさいっ!
命がけの鬼ごっこ・・・。
あなた、面白いことが好きなんでしょう?」
メイはクスクスと笑いをこぼしながら一歩・・・また、一歩・・・とチェシャ猫に近づいて行きました。
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