元彼。

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始めは、何を言ってるのか…さっぱりわからなかった。 ?『ちょっと、聞いてる?別れてくれるんでしょ?』 黙っていると…ザーっと言う音が聞こえ、声が聞こえた。 『愛莉花(エリカ)、石鹸ないぞ。新しいの頂戴。』 お風呂に入っているのか、声はこもっていたが…まさしく、その声は凌だった…。 愛莉花『うん。ちょっと、待ってね…凌。今、電話中でもうすぐ切るから。』 凌『おぅっ、わかった。』 頭が真っ白になり、何も考えられなかった。 愛莉花『これでわかったでしょ?オバサン。凌に聞いたけど…27歳なんだって。しつこいオバサンだから、捨てられるんだよ。早く凌とは別れてよね。てか…もうこれ以上、凌に関わるの止めてよね。』 そう言うと、愛莉花は電話を切った。 -トゥートゥートゥー……- 切られた携帯を耳にあてたまま…ただ、呆然と立ちつくしていた。 その内、脚に力が入らずその場に座りこんだ。 携帯の受信メールを開く。 PM18:56 ReReRe 凌 お疲れさま。 今日は、会社の仲間達の飲み会。 明日は、瞳子の家に行くから、ご飯頼むな。 リクエストは、ハンバーグ。 帰ったら、メールするな。
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