元彼。

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あれから、眠れず…ベッドに横になり、手には携帯を握り締めていた。 結局、凌からメールが来たのは、朝だった。 AM07:13 おはよう。 凌 瞳子、連絡出来なくてごめん。 昨日は、同僚に呑まされて、完全に酔っぱらって、家で潰れてた。 本当、ごめん。 そのかわり、今日は瞳子の大好きなワイン持って行くから、許してくれよな。 今から会社に行ってくる。 瞳子の手料理、期待してるからな。 頼むぞ。 いつもと、何も変わらない凌のメール。 凌は、知らないの? あの愛莉花とか言う彼女が、私に電話してきた事…。 それとも、知っていて…わざと黙ってるの? もう、凌の事が解らない。 今までは、私が1番理解してると思ってた。 だけど…こうなって始めて、私は凌の事を何一つ理解していなかったと実感する。 とりあえず、凌にメールを返信する。 わかった。 待ってる。 それしか、送れなかった。 何を言ったらいいのか、それさえも解らなくなってしまったから。 それから、会社にはこんな状態で行く気にもなれなくて、始めて仮病を使い休みを頂いた。
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