124人が本棚に入れています
本棚に追加
あれから、眠れず…ベッドに横になり、手には携帯を握り締めていた。
結局、凌からメールが来たのは、朝だった。
AM07:13
おはよう。
凌
瞳子、連絡出来なくてごめん。
昨日は、同僚に呑まされて、完全に酔っぱらって、家で潰れてた。
本当、ごめん。
そのかわり、今日は瞳子の大好きなワイン持って行くから、許してくれよな。
今から会社に行ってくる。
瞳子の手料理、期待してるからな。
頼むぞ。
いつもと、何も変わらない凌のメール。
凌は、知らないの?
あの愛莉花とか言う彼女が、私に電話してきた事…。
それとも、知っていて…わざと黙ってるの?
もう、凌の事が解らない。
今までは、私が1番理解してると思ってた。
だけど…こうなって始めて、私は凌の事を何一つ理解していなかったと実感する。
とりあえず、凌にメールを返信する。
わかった。
待ってる。
それしか、送れなかった。
何を言ったらいいのか、それさえも解らなくなってしまったから。
それから、会社にはこんな状態で行く気にもなれなくて、始めて仮病を使い休みを頂いた。
最初のコメントを投稿しよう!