元彼。

6/11
前へ
/82ページ
次へ
寝不足もあり、ベッドで横になる。 すぐに眠れると思っていたのに、どうしても凌の事が頭から離れない。 凌は、私を騙してるの? いつから、騙されていたの? 好きだ…愛してる…あの言葉は嘘だったの? 結婚しよう…って凌から言ってくれた事、嬉しかったのにな。 考えている内に、段々と視界がぼやけてくる。 涙が、止まらず溢れ出す。 凌の事は、好きだけど…私自身が、もう無理。 あの電話がくるまで、誰が何と言おうとも、私は世界で1番…凌の事を信用してた。 でも…今は世界で1番、信用出来ない人に変わってしまった。 今は、疑うしか出来ない。 結婚まで考えた凌だけど…もう、元には戻らない。 それに、あの愛莉花とか言う彼女の話しだと、凌は私と別れたがってる。 私は、決断した。 凌とは、別れると…。 だから、今日はいつも以上美味しいご飯を作ろう。 いつも以上に優しく接しよう。 最後だから…。 今だけは、涙が枯れて無くなってしまう程、泣こう。 そして、いつの間にか、意識を手放していた。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加