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「私……玲さんを誤解してたみたい……。」
「何故?」
「玲さんなら…こういう時、追いかけてでも犯人捕まえたり、素早く警察に連絡とかするタイプだと思ってたから…。まさかこんなに取り乱すなんて…。」
確かに…。
邦英もそれを不思議に思っていた。
玲は心配性な所はあるが、あまり取り乱したりはしないし、ましてや人前では無理してでも笑ってしまうタイプ。
あんなに精神的なショックを受けるのは意外だった。
「体調悪かったからかな…。コンサートの途中も顔色悪かったし。」
「あぁ……和太鼓の…。」
ん?
邦英の中で何かが引っ掛かった。
玲は昔から人が集まる場所を嫌がる。
ライブなども誘われても必ず断っていた。
何故今回は参加したのか…。
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