422人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
--首根っこを掴まれ、再び長い足で蹴り飛ばされるように扉の外に投げ出される憐れな僕--
お腹が痛すぎて暫く自力では動けそうにありません……
中からはあの男とエミリアたんの会話が、所々途切れながらも小さく聞こえてきた。
『……なんで帰っ……のよ……遠征だっ……じゃな……の』
『……悪…かよ………バカみて……酔っ払…やがって』
『……そ…なの勝手…しょッ!気に食わ……なら出…ってや…わよ!』
『……………………チッ』
『……な…何怒…て…………いやっ!はなして!』
ま、まさかあの野郎、怒りに任せてエミリアたんにまで暴力を!?
様子が気になるのに、声は段々と遠のいていく。
『………』
『……………っ』
…………ん?
何やら様子が?
…………???
不自然な程急に会話が途絶えた後、部屋は静かになった---
.
最初のコメントを投稿しよう!