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---翌朝、向かいの部屋から毎日のように聞こえてくる喧嘩の声はしなかった---
昨晩の記憶が戻ったらしいエミリアたんは、夕方になると(なぜ夕方?)近所にある高級店の焼菓子&紅茶セットを持って僕に謝りにきた。
まだ腹部は痛むし災難だったけど僕もそれなりにいい思いが出来たのも事実だし、彼女に免じて許してやる事にする。
それにしてもとんだ藪蛇だった。
悔しいから認めたくはないけどあの男が近くにいる限り、彼女には虫一匹さえ寄り付けないだろう。
それを理解していないエミリアたんって、案外鈍感なのかも……?
彼女は深く反省してるのか昨日よりもしおらしく、女王様然とした雰囲気はすっかり鳴りを潜め、落ち着いていた。
それに何だかいつもより綺麗というか……
特に、肌ツヤがよくなっているような……
き、きっと気のせいだ!
そうに決まってる……
--とにかく昨日は、僕も可愛い彼女が欲しいと思った1日でした。
お前なんかには一生できない?
2次元に恋してろ?
そ、そんな事分かるもんか……!!
うぅっ……
とりあえず痩せます……
-End-
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