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刑事さん達はそんな私を見て
『コラ!馬鹿、九条!騒ぐな!ビックリしてるじゃないか!』と、若い男性を怒鳴り上げた。
『あっ!竹さん…すんません…』と、その若い男性は笑いながら答えた。
私は(九条?…何処かで聞き覚えのある名前?)と思い、恐る恐る刑事さんの後ろからその男性の顔を覗き見た。
ボサボサの髪の毛、膝の破れたデニム、ノンブランドのトレーナー…
間違い無い…
『クータン?』
私はその男性に声をかけた。
『ん?俺にクータンと…理名?理名かー?!女の子になってるんで…わかんなかったぞー』と近付いて来た。
竹さんと呼ばれて居る刑事さんが
『なんだ?知り合いか?』と聞いてきた。
『兄の先輩なんです…』私は答えた。
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