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「誰だい!!」
そう怒鳴って出てきたのは婆さんだった。
悠斗「あ…、えと…」
俺は動揺していた。
まさかこんな婆さんが出てくるとは思わなかったからだ。
「あんたかい!?
呼び鈴を何度も押したのは!」
悠斗「え?
あ、そうです…」
婆さんの声で俺は我に帰った。
「一回で充分なんだよ!
バカの一つ覚えみたい何度も何度も…。耳が潰れるだろ!」
悠斗「す、すみません!
あの。ここって早坂さん家ですよね?」
恐る恐る婆さんに言った。
「そうだよ。なんだい?新手の勧誘かなんかかい?
あいにく家はそういうのお断りだよ」
婆さんは俺に向かって追い払うように手をシッシッっとした。
悠斗「ち!違います!
俺、天津悠斗って言います!」
「あまつぅ~?」
婆さんは眉間にシワを寄せながら俺を見た。
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