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悠斗「にしてもデカイ家ですね」
廊下を歩きながら俺は言った。
「そうかい？
他の家とおんなじ位だよ」
悠斗「でも俺が住んでたアパートよりは断然デカイです」
おふくろが通帳持って出てったから、ボロボロのアパートに住んでたからなぁ…。
だから広く感じんのかな？
「でももぅずいぶん昔に建てた家だからね。色んな所にガタがいってるよ」
悠斗「へぇ～…。
いつ建てたんですか？」
「あたしとじいさんが若かった時だね」
悠斗「若かった時…。具体的にいくつの時ですか？」
「言ったら今の歳がバレるだろ？
デリカシーの無い男だねぇ。総一郎にそっくりだ」
婆さんは少し怒った声で言った。
悠斗「は、はぁ…、すみません…」
デリカシーって…。
気にするような歳じゃないだろもぅ…。
「なんか言ったかい？」
悠斗「いえなんでも」
言ったら怒られそうだからな。
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