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静代「まぁ、それはいいとして…。悠斗」
悠斗「! はいっ!」
初めて名前で呼ばれて少し驚いた。
静代「私はこれから出掛けなきゃいから、後の事は千春に聞いとくれ」
悠斗「はい!」
静代「敬語はいいよ。
じゃあ千春。ちゃんと”話して“おくんだよ」
悠斗「?」
話し?
何の事だろう?
頭を傾げていると、千春さんは『了解』っと笑顔で言った。
静代「じゃあね」
婆さんは台所から姿を消し、家から出ていった。
悠斗「あの…」
『話し』の意味を知りたく、千春さんに話しかけようとしたら…
千春「さてっと!」
俺の言葉を遮り、千春さんは冷蔵庫の前に足を止めて冷蔵庫を開けた。
そして取り出したのは『生一番!!』っとでかでかと書かれているビール缶だった。
悠斗「え!?」
千春「ん?」
悠斗「飲むんですか?
まだ夕方だけど…」
千春「いいのいいの♪」
そう言って缶を『プシュッ!』と開け、一口飲んだ後、リビングのソファーに座った。
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