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「新学期だよ!?春だよ!?恋の季節じゃんっ」 「分かってるよ…」 「あー、このあたしにだって彼氏ができたっていうのに何で紗季は焦んないかなぁ~」 「あたしにだってって…(笑)大丈夫だよ、あたしは成実がいれば十分だから」 華の高校2年生。世間でいうジョシコーコーセー。JK。 あたしに言わせればJKってなんだしっ!って感じ。 だって高校に入学してから彼氏どころか気になる人すらいない。 男子友達はそこそこいるけど、ある程度親しくなればそれ以上なんてありえない。 そんな調子だからいつまでたっても彼氏ができないのだと成実は言う、し、実際その通りだ。 他愛のない話を成実としながら飲み物を買いがてら時間潰しにコンビニに入った。 「いらっしゃいませー」 いつもと同じ店内にいつもと同じ光景。 「あたしあの人めっちゃタイプなんだよね」 成実はレジにいる店員をちらちら見ながら耳打ちした。 「彼氏いるじゃんかぁ」 「それとこれとは別でしょーっ」 「そーゆーの分かんないしぃー」 「わーっうざっ」 成実をからかっていると1人の高校生が目にとまった。 何か見たことあるような…
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