金色の災害は再び立ち向かう事を選ぶ

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そこはとある会議室。 数人の各国の代表が会議をしていた。 「大統領、衛星が目撃した天使はキリア・グリフィス君の失敗により行方不明になったという報告でありましたがその後の情報は?」 [大統領]「フランス代表、まだ何もつかめてはいない」 「だが君が出撃させたキリア・グリフィス君の死後から三ヶ月も経っているのですぞ!」 [大統領]「フランス代表、奴はステルス機能を吸収したため今はさっぱりです。後、キリア・グリフィスの死は確定では有りません」 [フランス代表]「馬鹿は辞めて貰いたいですな大統領。ジェット機を軽々粉砕するような化け物と正面から渡り合ったのだぞ!死体が残る方がおかしい」 「まぁ私からもイギリス代表として言わせて貰うがまだ被害や目撃情報は出ていないため我々には少し時間がある。これを活かして人口太陽設置の計画を進めるべきだと思うがね」 [大統領]「うむ。天使の迎撃よりも今は混乱を招かない為にもそちらの計画を急がなければな」 [フランス代表]「では天使の件は後日ということに・・・」 キリア・グリフィス。彼はつい三ヶ月前にとある病院で入院していた。彼は大統領からの直属の指令で天使の追跡と殲滅を依頼されたが天使の圧倒的な力の前に海に叩き落とされたのだ。その時彼は運よく漁師に発見され近くの病院に運ばれ、一命を取り留めたわけだ。 だが彼はその時の事を覚えていない。正確に言えば病院で目覚める前の記憶が一切無いのだ。 彼の後頭部と接触した「天使」の名を持つ紫色の巨人は、その触れる全てを吸収する翼で肉体を奪うのではなく記憶を奪ったのだ。 しかし幸、接触した部分は後頭部だけなのでキリアは知識、言語能力には一切問題は無い。しかし彼は思い出を全て失った状況にあるため何故記憶を失ったのかは知るよしもないのだが。 そしてキリア・グリフィスは身につけていた財布からパスポートなどを見て名前を確認し、一緒に入れてあったキャッシュカードで金を引き出し(なぜか自分の口座があった)三ヶ月経った現在、東京に来て少しでも情報を集めようとしているわけだ。 [キリア]「とりあえず図書館にでも行ってみたい所だけどもう午後の8時だろ~多分あいてないよなぁ・・・」
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