金色の災害は再び立ち向かう事を選ぶ

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とりあえず金銭にはかなり余裕があるためホテルでも借りるかと気を取り直す。いったい記憶を無くす前の自分はどんな仕事をしていたんだろうか?と当然ながら疑問を抱くキリアだった。 そして公園の前を横切ろうとしたとき不意に肌寒さを感じた。 [キリア]「あれ?日本はまだ8月だよなぁ?」 まぁこんな日もあるのだろうと公園を横切ろうとしたとき、公園のベンチに女の子が俯いていて座っているのを目撃した。 その少女は白い鎧を着ていた。それも割と露出が多いデザインらしい。そんな不自然な姿をした水色の髪の少女だった。   [キリア](こんな時間にどうしたんだ?)と思い、特に避ける理由も無かったし、放っておくのも後味が悪いので  [キリア]「君、どうかしたの?」と話し掛けた。すると少女は顔をあげ、冷徹で凍るような蒼い瞳をむけてきた。 「ふふ♪…貴方が十番目ね。まさか十番目の天使『アマデウス』がこんな若い人を選ぶなんてね。まあ選ばれたからには素質はあるんだろうけど」 キリアはこの少女の言っている事をほぼ理解出来なかったが、一つだけしっているワードがあった。 [キリア]「天使・・・・だって?」 ――――天使。巨大な翼を持つ巨人で翼にふれたものはどんなものでも吸収する事が可能。通常兵器などなんの役にもたたない絶対的な存在。 [キリア]「なんで、こんな知識が・・・」 [少女]「ん?」 [キリア]「いゃ、何でもない。それよりどういうことだ?俺が十番目ってさ」 [少女]「君は心の中に『武器』を持った数少ない人間なんだよ。君も接触したでしょ?天使アマデウスを」 [キリア]「そう・・・・なのか?」[少女]「へ?・・・・君、天使と接触したはずなんだけど」 [キリア]「あ・・・・いや・・・・えと・・・・うん。俺、記憶喪失なんです」 [少女]「はぁ!?そんなデタラメ・・・・・いや、アマデウスの特性は侵食だから記憶の侵食も有り得るのかも・・・」 何だか一人で悩んでしまっている。しかし何やら面倒に巻き込まれるような気がしてならない。 [キリア]「あァーホテルホテル」 [少女]「STOP!」 [キリア]「・・・なに?」 [少女]「とりあえず貴方の記憶には関わらずゲームは始まる。」 [キリア]「はァ?ゲーム?」 [少女]「そう。貴方は神に使える十一の天使に
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