プロローグ

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   携帯の写真を見つめながら、僕の疑問が次に首輪に集中する。    ――この首輪は一体何なんだ?    嫌にひんやりして、そこだけ冷たい。首を絞めつけられているような感じがして気持ち悪い。  無理に外すこともできない。外そうとすればまたあの電子音が鳴ってしまうだろう。……本当に気持ち悪い。    “早くこの部屋から出たい”、その衝動に駆られて僕はこの部屋にあった唯一の扉に手をかける。が……ドアノブを回しても扉は開かない。扉を強く押したり、引いたりしてもまったく扉が開く様子は一切ない。  ……どうやら鍵がついているらしい。    「……ふざけるなよ」    僕は悪態の言葉を漏らした。  そして、いくら力を入れても開かないドアを蹴り飛ばす。  本当にここは一体どこなんだ? 僕が何をしたっていうんだ?    だが、答えなんて僕が知るはずもなく、僕は自分が気を失っていた場所に戻る。    ……怖い。ここまでくると流石に怖さが上がってくる。  
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