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この、……この男は何を言ったんだ?
今、なんて言ったんだ?
殺し……合い……だって……?
『諸君らには十三人ずつに四つのチームに分かれてもらっている。簡単に言うとハート、スペード、ダイヤ、クラブの四つだ。それでルールなのだが、諸君らにはチームに分けられたと同時に番号が振られている。一から十三までだな。で、自分のチーム以外のほかチームの十二、十三の番号を持つ全員の者を殺せば勝利という訳だ。……参加しているメンバーは諸君ら全員で五十二人。トランプの数丁度に揃えてある。制限時間は三日間。三日間が過ぎると諸君らに付けられた首輪が爆発するから気をつけるように。範囲は諸君らがいる五十二階建ての建築物内。アドバイスとしては、このゲームはチーム制。よって同じチームの者と一人でも多く素早く合流して敵チームのクイーン、キングの番号を持つ者を殺す事だな。あと他に気をつけなければならない事が色々あって、まずは第一に――』
僕はそこまで聞くと、のそのそと立ち上がり壁まで歩いた。
そして壁にもたれて、だらしない格好で地に座る。テレビ画面では男が何やら注意事を話しているようだが、そちらに気を配る余裕は今の僕にはなかった。
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