1.始まりと出会い

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    ◆  ◆  ◆ その後はのどかな朝食の時間。 家族で他愛のない会話をしながら朝食を済ませ、カルトルは学園へ出発する準備の最終確認を始めた。 「都会って、学校って、どんなだろ……。田舎とはやっぱり違うんだろうなぁ」 カルトルは確認を終え、衣服の入っている圧縮バッグに魔力を注ぎ圧縮をする。 圧縮バッグとは、魔力を注ぐと収縮する繊維で作られたバッグで、主に衣類を入れることに利用されている。圧縮を解くにはボタンをワンプッシュ。 一般に普及が広まったのはつい最近なのだが、カルトル達の住む田舎にまでも広まっているほど、今では必要不可欠に。 「世の中便利だなぁ~。魔法とか科学とか……信じられねぇや」
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