京都

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「あ?ああ…なあ、篠崎」 「うん?」 「今度恋人を紹介せぇよ」 一瞬驚きの表情を見せた篠崎は戸惑うように瞳を泳がせた後、思いきったように真っ直ぐな視線で見詰めて言った。 「うん、今度逢ったら必ず紹介するよ」 恋人の面影を追った笑顔は、息を呑んでしまうくらい幸せそうで華やかだった。
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