標的1:イタリアからやってきたアイツ

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翌日 笹川京子にパンツ一丁で告白したことは全校生徒に知られており、持田から剣道で勝負を持ちかけられたが、得意のトイレエスケープで道場から脱出した沢田は、廊下を歩いていた。 綱吉(またオレのダメ人生に新たな歴史がきざまれた) 「やぁ」 綱吉「うわぁぁぁ!!」 「…そんなに驚かれると傷付くな」 綱吉「あ、ごめん、海浬ーカイリーさん、そんなつもりじゃ…」 「くすっ、平気平気♪それより蒼綺って呼んで?」 後ろから沢田の肩を叩いたのは蒼綺だった。 綱吉「蒼綺ちゃん…?」 蒼綺「うん!!ところで綱吉くん、今から持田って人と勝負するんじゃなかったの?」 綱吉「む、無理だよそんなの!!俺運動出来ないし…」 蒼綺「まぁ確かにね」 そう言った蒼綺の言葉に、若干落ち込む沢田。 蒼綺「まぁでも…」 そこでクスリと妖艶に笑って蒼綺は言った。 蒼綺「“死ぬ気”にでもなれば勝てるかもね」 綱吉「え!?蒼綺ちゃん、それってどういう…」 蒼綺「さぁ、そろそろ帰らなきゃ。じゃあまた明日ね綱吉くん。ばいばぁい♪」 綱吉「え!?ちょ、待って…て行っちゃった…」 立ち尽くす沢田の後ろに、彼の家庭教師が気配なく現れたのに気が付いたのは、蒼綺だけだった。
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