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翌日
笹川京子にパンツ一丁で告白したことは全校生徒に知られており、持田から剣道で勝負を持ちかけられたが、得意のトイレエスケープで道場から脱出した沢田は、廊下を歩いていた。
綱吉(またオレのダメ人生に新たな歴史がきざまれた)
「やぁ」
綱吉「うわぁぁぁ!!」
「…そんなに驚かれると傷付くな」
綱吉「あ、ごめん、海浬ーカイリーさん、そんなつもりじゃ…」
「くすっ、平気平気♪それより蒼綺って呼んで?」
後ろから沢田の肩を叩いたのは蒼綺だった。
綱吉「蒼綺ちゃん…?」
蒼綺「うん!!ところで綱吉くん、今から持田って人と勝負するんじゃなかったの?」
綱吉「む、無理だよそんなの!!俺運動出来ないし…」
蒼綺「まぁ確かにね」
そう言った蒼綺の言葉に、若干落ち込む沢田。
蒼綺「まぁでも…」
そこでクスリと妖艶に笑って蒼綺は言った。
蒼綺「“死ぬ気”にでもなれば勝てるかもね」
綱吉「え!?蒼綺ちゃん、それってどういう…」
蒼綺「さぁ、そろそろ帰らなきゃ。じゃあまた明日ね綱吉くん。ばいばぁい♪」
綱吉「え!?ちょ、待って…て行っちゃった…」
立ち尽くす沢田の後ろに、彼の家庭教師が気配なく現れたのに気が付いたのは、蒼綺だけだった。
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