開国以前の日露関係史

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②蝦夷 蝦夷は古代までは北海道全域、北東北を拠点とした異民族の称でした。 岩手の胆沢城、宮城の多賀城は蝦夷に対しての城です。 蝦夷=アイヌという説には意見が分かれているので明言しませんが、江戸時代には蝦夷は北海道と千島、北蝦夷は樺太という考えでした。 アイヌ民族の土地だったわけで、和人と呼ばれた日本人でもロシア人の土地でもなく、両者は侵略者でした。 蝦夷の夷は夷狄という異民族の意味で中華思想からきています。 日本も倭と呼ばれてた頃は東夷と呼ばれてました。 譲夷論の夷も夷人(外国人)を除く(排除)するという理論です。 この辺りは別の章で取り上げますが、中華思想と朝貢外交は今の日中問題のひとつだったりします。
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