開国以前の日露関係史

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④アイヌ民族その2⃣ 北海道旧土人保護法 1899年(明治32年)に施行された法律で、アイヌ民族の保護を名目に土地、医薬品、埋葬料、授業料を供与される事が定められました。 実際は狩猟民族のアイヌ民族に農地を供与するかわりに共有地をとりあげ、農地の開墾に失敗すると、没収するため、アイヌ民族の土地はほとんど失われる結果となりました。 そのため、アイヌ文化は日本文化より劣る文化とされ、同化政策に移行されていきました。 それによる差別はアイヌの混血化を促進させ、民族の減少を加速させていきました。 驚く事にこの法律が廃止されたのは1997年(平成9年)と最近まであった法律でした。 現在にいたっても道内では差別が見られます。 アメリカのネイティブ・アメリカンの保護法であるドーズ法はこの法律と酷似してると言われてます。 「保護と同化」 この2点は以後の日本の植民地政策を考察する上では重要になります。
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