第1章 青山・土器山の戦い

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永禄12年(1569年) 此処は、 播磨国 播州 ― 姫路城 ― 一人の青年武将に 伝令の兵が速足に 近づき報告をする。 伝令兵 『申し上げまする! 畿内の織田の協力を 得た 赤松 政秀 大軍を持って 此処!姫路へ侵軍を 開始致しました―!』 伝令兵の言葉に続き 青年は首を縦に振り 口を開く。 青年 『侵軍に関しては、 我らも察していた処 至急、手勢を集めよ―』 若いが貫禄があり 才智輝く青年に、 家臣は【ははッ!】と 返事をし、 広間を駆け足に 飛び出した。 青年は城内から 播磨平野を望み 考える素振りをした。 平野を望むその目は、 きらびやかに輝く光を 浴びていた。
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