モノローグ

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日本の某所 そこはぱっと見は都市だがよくよく見ると大通りには時代遅れの木製の家がちらほらあり、都会と田舎を混ぜたような町だった。 そんなところの人気がない町外れのトンネルに黒い影がありその前に一人の少女が腰を抜かしせっかくの服が汚れている。 頼りなさそうに光っているトンネルの電灯が少女の顔を照らす。 それは何か恐ろしいものを見ていて怖がっているような顔だった。 「あ……ああ……」 少女は声が出なく首を横に振っていてまるで止めてと訴えかけているようだった。 だが影は嬉しそうに何か手みたいな物を出すと少女にスゥーッと近づく。
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