ミッションナンバー00 「接触」

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「What<なに>!?」  私は思わず声を上げた。  人の叫び声がした。しかも、かなり近く――家のすぐ側から? 「…っしょう!…の……んだって…」  今も途切れ途切れの声が聞こえる。女の声だ。それも、少女。 「Japanese・・・・?<日本語……?>」  私は声のする方へ足を向けた。テラスの方だ。  ゆっくりと歩く。大して距離は無いので足音を殺す事だけに集中する。 「どこ……は?…い………飛ばすか?いや待て…」  テラスに近づくにつれて、だんだんとはっきりと聞こえてくる。  窓越しに様子を窺う。町の明かりに照らされた『それ』は――。 「Oh――<な――>」  右手には護身用拳銃。左手をテラスに続くドアのノブに掛ける。 (3・・・2・・・1・・・) ――ドォン!  勢いよくドアを開けた。私は暗闇に踊り出て『それ』に銃を突き付けた。 「Don't move!<動かないで!>」 「あ?」  人影だ。顔はよく見えないが、少女であることは確かだ。ぼんやりと浮かび上がったシルエットは、奇妙な形に歪んでいた。 「Who are you?<あなたは誰?>」 「ん?何言ってんだ?こいつは」  その少女らしき人影は、言葉が通じないらしく首を傾げるような動作をする。  ならば――。
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