ミッションナンバー00 「接触」

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「あなたは誰なの?ここで何をしてるの?」  言語を日本語に切り替える。すると、やはり反応があった。予想外の反応ではあったが。 「おい、女の子に名前を聞くときには自分から名乗るもんだぜ」 「な……」  こう来るとは思わなかったので一瞬虚を突かれた。 「し、侵入者に名乗る名は無い!貴様はここで何をしている?」  銃を構え直して再び問い掛けるも、その少女は変わった様子無く返してきた。 「侵入者とは失礼だな。私だって来たくて来たんじゃない。ところで、ここはどこだ?夜なのにやけに明るいな?」  全く緊張感の無い声。敵意は無いようだが、油断は出来ない。 「ここから速やかに立ち去りなさい。今すぐ出ていけば危害は加えないわ」  銃の引き金をほんの少し引く。相手からは見えないはずだが、少女の目が私の指を追っていた気がする。 「……嫌だと言ったら?」  少女の言葉の調子が少し変わった。それは、恐れているようではなく……楽しんでいる? ――ザリッ。  少女の足が僅かに動いた。――前に。 「舐めたマネを……!」  私は躊躇う事なく引き金を引いた。 ――ダンッ!
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