プロローグ

2/4
416人が本棚に入れています
本棚に追加
/518ページ
とある一つの会社の中。 この中で今、何が起きているかは外からはわからないだろう。 「ここだ! 開けろっ!」 社長室と書かれた部屋のドアをけり開け、大きな物音をたてながら、黒い防護服に黒いヘルメットの格好をした数人の男達が部屋に入りこむ。 「何者だ!」 社長室の中にいた社長の二人のボディーガードが銃を構えようとした瞬間、二人のボディーガードは集団の一人に撃たれて倒れた。 「な、何だ!」 いきなり部屋に入って来て、自分のボディーガードを撃った集団に対し、慌てる社長。 「我らは【蛇】……貴様を始末するよう、依頼された」 集団のリーダー格のような存在がそう言い、社長に銃を向ける。 「わ、わしは、まだ死にたくない!」 「死ね……」 社長が後退りながら言うのを無視し、蛇のリーダー格は社長に銃を放った。 部屋に銃声の音が鳴り響く。 ――しかし、撃たれたと思われた社長は傷一つなく、無事に生きていた。 「生きてるか? 依頼主さんよ!」 いつのまにか、社長の前には黒髪で長髪、ツンツン頭の長身の男が立っていた。 「貴様……邪魔をするな!」 蛇のリーダー格が他のメンバーと共に邪魔をした男に向け、銃を撃つ。
/518ページ

最初のコメントを投稿しよう!