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免許を取り3ヵ月が経った。
骨折のおかげもあり‥
ギアというしくみに
慣れてしまっていた。
お調子者のわたしは、
相変わらず天狗だった。
そんな時に、
彼氏の友達数人と遊ぶ事に‥。
彼氏から貰ったバイクとはいえ‥
彼氏の友達からは…
「男っぽいね~(笑)」
…などと、
冷やかされ‥‥
嫌な気持ちになったが、
その場は笑って誤魔化した。
その日、
わたしと彼氏を含め‥
合計7人は…
海辺の防波堤で
原付レースをすることに……。
―悲劇の始まりまであと30分…―
彼氏の反対を押切り、
見物だった天狗の私は‥‥
レースに参加することになった。
~レースのルール~
□踏切から防波堤まで100м。
□誰が早くゴールするかを競う。
□賞金‥ナシ。
□自己満の☆ガチ☆レース。
簡単に見えるが、
防波堤の先は‥‥
8Мの高さの崖。
その崖の下は、
底の見えない海が
待ち受けていた。
ゴールした後は、
うまくその崖に
行かないよう‥‥
道のある右の方に
ハンドルをきらなければ‥‥
命はない…。
“決して左にハンドルはきるな”
そう自分に言い聞かせた‥‥
つもりだった‥。
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