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いつものようにレイと連れ立って町を歩いていると、これまたいつものように背筋がぞくぞくするような嫌な感じがして、俺は思わず溜め息をついた。
まあ、俗に言う『虫の報せ』とか『第六感』とか言うヤツだ。勘がいいとも言う。
しかもそれが外れた事がないってんだから、これはもう一種の才能だろう。
とは言え、これを感じた時は大抵ろくでもない事になると決まっているから、正直俺にはこれっぽっちもありがたくない才能だ。
俺の様子に気付いたのか、付かず離れず隣に並んで歩きながら、楽しそうにきょろきょろと店先を覗き込んでいたレイが、さり気ない素振りで近寄って来て俺の上着を掴み、幼さを装ったあどけない顔で俺を見上げた。
そうすると、まだ八歳のレイと俺は年の離れた兄弟のように見える。
と言うか、こいつはそう見えるようにワザとやっているんだから、他人からはそうとしか見えない。
ちなみに俺は十八歳。年齢的には兄弟でも通るが、こいつと兄弟なんて願い下げだ。
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