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昔むかし、あるところに、
おじいさんとおばあさんが
住んでいました。
婆「またありきたりな
始まり方ですねぇ?
おじいさん」
爺「ま、
そんなもんじゃないの?
お・ば・あ・さんっ♪」
ある日、
おじいさんは山へ芝刈りに、
爺「面倒だなぁ…
町にこの小説売りに
行きたいんだけど?」
婆「それ、
官能小説じゃないですか
おじいさん。
止めてくださいよ、
私の品性まで疑われます」
爺「言うねぇ」
おばあさんは
川へ洗濯に行きました。
婆「もう少し溜めてもいいと
思うんですが?」
爺「悪臭放ってるよ?
おばあさん」
婆「我慢すればなんとか「悪臭
放ってるよ?」…
解りました」
おばあさんが(渋々)
川で洗濯をしていると、
どんぶらこ、どんぶらこ。
川上から、大きな桃が
流れてきました。
婆「あぁ、スゴいですねぇ~…
でも、重そうだし、
残念ですがそのまま流し」
おばあさんは、桃を担ぎ上げ、
家へと帰って行きました。
婆「う~ん、
拾わないといけない
みたいですね。
着物の裾が
濡れちゃうなぁ……
また洗濯にこなくては」
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