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その頃、町では
鬼が頻繁に現れ、
金を盗んだり、
若い女を連れ去ったり、
悪行の限りを
尽くしていました。
赤鬼「ふははははっ!!!
逃げ惑え人間共!
我らから
逃げられる訳
無いがな!!!」
青鬼「おい赤……
そこまで台詞を
悪くしなくて
いいだろう?」
黒鬼「雑兵みたいですυ」
赤鬼「あぁ……そうだな;;」
黄鬼「黄ちゃんパーンチ!!!
お兄ちゃん達!
早く帰って女のコ達に
会わなきゃ!」
青鬼「…んじゃ、
今日はこの辺で帰るか」
赤鬼「…ああ。行こう」
それを町で聞いた
おじいさんは、
桃太郎に鬼退治を命じました。
爺「桃太郎」
桃「…なんだ」
爺「鬼退治行ってきなさい♪」
桃「断る。
大体なんで
俺が行かねば
ならんのだ」
爺「楽しいから♪」
桃「殺すぞ老い耄れジジィ」
婆「…おや、珍しいですね~
二人が仲良く
話しているなんて♪」
爺「でしょ?」
桃「母上、
仲良くなんて
ありませんっ」
婆「あはは~桃太郎は照れ屋
ですねぇ♪
で、行くんですね桃太郎」
桃「……は?」
婆「困ってたんですよ、
物騒で商人が
減ってしまって、
物価が
上がって上がって……」
桃「は、母上!?」
婆「桃太郎が
危険な目に遭うのは
とても悲しいですが、
自ら行くと
言うのでしたら
私に止める権利は
ありませんし。
頑張ってくださいね、
桃太郎」
桃「ちょっと待ってください!
俺はまだ何も…!」
婆「なんですか?桃太郎」
桃「~~~っ……なんでも、
ありません…;;;;」
爺「…流石おばあさん♪」
婆「さて、
なんの事でしょう?」
桃太郎はそれを承諾し、
鬼ヶ島へ行く決心をしました。
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