最もふざけたやつら

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更に桃太郎と猿、 犬が進んでいくと、 空からキジが飛んできて きびだんごをねだりました。 雉「すみませんが、そこの…   面白い恰好をした人間様。   食べ物を恵んでは   くれませんか?」 桃太郎は、きびだんごを あげる代わりに 鬼退治を手伝って欲しいと 言いました。 桃「面白……   きびだんごならあるが。   やる代わりに条件がある」 雉「なんでしょう?」 桃「鬼退治を手伝え」 雉「お断りします。それでは」 犬「……即答だったな」 猿「桃太郎、どうすんだ?   飛んでっちゃったぞ」 桃「仕方あるまい。行くぞ」 雉「……ちょっと   待ってください!」 桃「あ?」 雉「確か鬼達は、   宝なんかも人間から   取ってたんですよね?」 桃「あぁ。被害は相当らしい」 雉「僕が行ったら、   分前は幾らに   なりますか?」 犬「…なんかスッゲェ   現実的なヤツだな、   お前…」 雉「人間の金銭には   興味ありませんが、   分前はきちんと   もらいたいじゃ   ないですか」 猿「え?キンセンって何?」 犬「お前なんにも   知らねぇのな!」 猿「悪いかよ!」 雉「まぁまぁ二匹共。   それで、分前は?」 桃「…俺も興味ないからな。   好きなだけ持ってけ」 雉「そうですか…   それならご一緒させて   いただきます」 キジは快くそれに 応じました。 そして桃太郎達に新しい 仲間が増えて、 また歩き出しました。 桃「…おい雉」 雉「歩くのは面倒だなぁ…   あ、はい?」 桃「きびだんごやる」 雉「あぁ…   ありがとうございます。   モグモグモ…っ!?」 犬「それ…わさびか?」 猿「水!!!桃太郎!」 桃「大丈夫か?」 雉「…はぁ~   ビックリしました。   貴方はこういうものが   お好きなんですか?」 桃「なわけあるか…はぁ…。   親父の嫌がらせだ、   それは」 雉「大変なんですね(笑)」 桃「…それが同情する顔か?」 雉「同情なんてしませんよ。   鬱陶しいだけでしょう?」 猿「……なぁ、俺雉が怖いι」 犬「…珍しく意見合う   じゃねぇか猿」 雉「何か?(黒笑)」 犬&猿「な、     なんでもないッス!!!」 桃「ほう、やるな雉」 雉「ありがとう   ございます(笑)」 犬&猿「(怖ぇ~ι)」
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