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純也は深刻な顔をして美加に語りかけた。
「あのさ…この前オレ追われてるって言ったろ???」
「その事で呼んだんだ…」
美加はいつになく真剣な純也の顔に驚きを隠せずずっと黙っていた。
「オレの腕に付けてるこの腕時計…実は国家遺産なんだ…!!」
「この腕時計を探して国が動いてる…」
「それでこの街も危なくなってきたからオレはこの街を出る…」
「それを伝えたかったんだ…」
そう純也は言い終わるとうつむいてしまった。
美加は不思議と落ち着いていた。
「で??」
「私にどうして欲しいの!!??」
純也は予想外の展開に驚き慌てて「ぇ…ぃゃ…」としか言えなかった。
美加は何もかも私に任せてと言わんばかりに「ほら!!行くよ??」
純也は全く理解出来ず「はぁ!!??」と目をまん丸にして美加をみた。
美加はそんな純也にデコピンをして「逃げるんでしょ???」
「早く支度しなくちゃ♪」
とまるで遠足でも行くかの様に支度をするため自室に走った。
一人取り残された純也も頭をかきながら自室に戻った。
数時間後に二人とも支度が終わりあの壁の前に集まった。
美加は純也の顔を覗き込み「純也さん??目指すは??」
「東の街!!!」
「ロックスットク!!!!」
二人は大きく右手を上げ思い出となる場所を離れた……
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